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名古屋神宮前自習室ブログ

2017/04/16 /

試験英語長文で高得点を獲得するには

関東の一流大学に通われている方に寄稿していただきました。当塾とはカッコの付け方は違いますが、優秀な方のやりかたは勉強になると思います。ご参考になさってください。

 

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みなさんはどのようなシチュエーションで英語の長文を読むでしょうか。大学入試、TOEIC、TOEFL、英検、IELTSなど様々な試験、資格で英語長文を読む機会があると思います。今回は長文の中でも、複雑で長い文、文章を正しく読み、正しく答えるためのコツを紹介していきます。

 

 

長文を読むのに必要なスキルとして、基礎的なものから始めると、

  • 語彙力
  • 文法力(複雑な構文を理解する力)

があげられます。単純に知らない単語を読まなければいけない時は自分で文章から意味を推理しなければならないため、時間のロスや意味の取違いに繋がります。その為、未知の単語を減らしていく、日常的な語彙力強化のトレーニングは必要です。文法が大切な理由としては、長文の中で長いセンテンスに出会ったときに、文章の意味をしっかりととるために必要だからです。文頭のitと離れたところにある文中のtoやthatが繋がって構文を作っていることはしばしばですし、分子構文はコンマの後の主語に注目して、分詞が誰の(何の)行動や状態を表しているかが非常に大切でそれを取り違えると文章の意味が大きく変わってしまいます。

 

 

この二つのスキルが基本的にあっても上記の試験で安定して高得点をマークすることは容易ではありません。基本的な戦略として、簡単な分はなるべく見ただけで読めるように、特別難しいもの、一度見て意味の取れない長くて複雑な分にはマークなどをつけて、分解して理解することが、すべての文章を理解するコツです。

 

 

長文に付けるマークとは?

基礎英文問題精講や大手予備校で教えられているいわゆる難関校への受験用テクニックとして、複雑な文章を要素ごとに分けて簡単に見るというものがあります。ルールは自分で決めてよいのですが、ここでは代表的でメジャーなものを紹介していきます。

 

丸かっこ()

()は節を表します。文章のメインのSVではなく、2つ目以降のSVの入った節、要素を()でくくります。以下例題です。

Losing her dog which has been the best friend to her, Marina cried a lot and said that she won’t have a dog anymore.

ずっと親友だった飼い犬を失って、マリーナはたくさん泣き、もう犬は飼わないといった。

 

Losing her dog which has been the best friend to her, Marina cried a lot and said that (she won’t have a dog anymore).

 

この文でのSはMarina、Vはcried, saidの二つですが、that節以下でsheという主語とhaveという動詞を含んでいます。これらのSVを含む節を()でくくり、()は文章を簡潔にする役割を持ちます。

 

 

 

三角かっこ<>

<>は名詞は修飾する要素をくくります。これでくくることにより、くくられた名詞の次の要素が何かをわかりやすくします。しばしば名詞<長い形容>動詞というパターンがあります。

The guy who has been writing something for four hours remembered that he had put some cake in the oven before working and rushed to his kitchen.

4時間何かを書き続けている男性は働く前にケーキをオーブンに入れたことに気づき、急いでキッチンに向かった。

 

The guy <who has been writing something for four hours> remembered that he had put some cake in the oven before working and rushed to his kitchen.

 

 

複雑だった文章も<>でくくることによりThe guyが思い出し、キッチンに向かったという文章だということがわかります。

 

また○かっこを使うと

The guy<who has been writing something for four hours>remembered (that he had put some cake in the oven before working) and rushed to his kitchen.

Rememberedとrushedがandで並列の関係になっていることが一目でわかるようになります。

 

 

大きな意味を取る()や<>とは違い、いくつかの要素を並べる並列の関係や、比較の関係もマークでわかりやすくすることができます。

The labor union made several suggestions for improving conditions in the workplace; the work day should be made shorter for employees at all levels, worker’s salary should be increased by 10 percent over two years; and corporate leaders should study labor conditions in other nations.

 

 

この長い一文の文章では労働者にとっての労働条件の向上の提案として3つの要素が並列されています。ここではshould+動詞が3つの文章で共通しています。この文章のようにA, B, and Cという並列やandの代わりにbutやorを使った並列もメジャーです。

 

The labor union made several suggestions for improving conditions in the workplace; the work day should be made shorter for employees at all levels, worker’s salary should be increased by 10 percent over two years; and corporate leaders should study labor conditions in other nations.

 

The labor union made several suggestions <for improving conditions in the workplace>; (the work day should be made shorter for employees at all levels, worker’s salary should be increased by 10 percent over two years; and corporate leaders should study labor conditions in other nations).

 

労働組合は労働環境改善のための提案をいくつかした;労働時間は全ての労働者にとって短くなるべきである、労働者の給料は2年間をかけて10パーセント増やされるべきである、会社のリーダーたちは他国の労働環境を学ぶべきである。

 

 

また比較を使った表現も比較する対象をマークすることで文章がわかりやすくなります。

 

In 1990 the median income for wage earners with a college degree was $12,000 more than that of wage earner who had only received a high school diploma.

 

In 1990 the median income for wage earners with a college degree was $12,000 more than that of wage earner who had only received a high school diploma.

 

Thatがwageを二回繰り返すことを避けるために使われていることに注意しましょう。

 

In 1990 the median income for wage earners with a college degree was $12,000 more than that of wage earner who had only received a high school diploma.

 

In 1990 the median income <for wage earners with a college degree> was $12,000 more than that <of wage earner who had only received a high school diploma>.

 

1990年の大学卒業者の労働賃金の中央値は高校卒業者のそれよりも1万2000ドル多かった。

 

 

 

以上の丸カッコ、三角カッコ、並列比較表現に付けるマークを使って、難解な長文を攻略しましょう。もちろん試験中にすべてを使う必要も実際にいちいち文章にマークを書き記す必要もありませんが、どうしても理解できない文章に対して、マークで簡易化したり、頭の中でマークを付けて節ごとに意味をとることで長文読解はずっと容易になるはずです。一度学んですぐにできるようになるものではありませんが、演習問題での練習などを通して各々の読解に役立てていただけたら幸いです。

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